県生協連からのお知らせ

消費者団体千葉県連絡会 メガソーラー発電所と千葉県環境研究センターの研修視察を行いました

日 時 2013年3月26日(火)9:00~16:30
見学先 新昭和メガソーラー市原発電所、千葉県環境研究センター
参加者 消費者団体千葉県連絡会会員団体から17名参加
内 容  東日本大震災から2年が経ちましたが、原発事故による様々な問題は私たちのくらしや環境に大きな影響を与えました。今回の施設見学では、稼働しているソーラー発電所と千葉県環境研究センターでの見学・学習をとおし、電力問題や放射性物質の問題などについて考えました。
新昭和メガソーラー市原発電所見学
 この事業は千葉県の重点支援プロジェクト選定モデル事業の「新エネルギー活用プロジェクト」に選定されています。4,6haの用地に太陽電池モジュール(ソーラーパネル)が6,600枚設置され、年間に発電する電力量は、一般家庭約600世帯分の年間電力量に相当する約2メガワットの出力規模のメガソーラー発電所です。デジタル掲示版で現在の発電状況を見ることができます。
 新昭和の環境推進室より会社の概要説明の後、モジュール全体が見える櫓より見学しました。参加者からは「メガソーラーの実物が見学できよかった。事業者の説明から再生エネルギーを拡大していくための問題点も見えてきました。」、「電力会社との協力関係の難しさもあるようですが、うまく広がっていくといいです。投資の回収が思ったより早くてびっくりしました。」などの感想がありました。
千葉県環境研究センター見学
 このセンターは環境研究所、水質保全研究所、廃棄物情報技術センターの3機関が統合されています。企画情報室では研究活動に関する総合的な企画調整、環境に関する情報の収集・提供及び環境学習や研修を行っています。大気騒音振動研究室では大気中の有害物質やばい煙・粉じん、自動車排気ガス、悪臭、環境放射能などの地域環境及び地球規模の大気環境について、環境施策を進める上で必要な実態調査、発生機構の解明、防止方法の検討などの調査研究を行っています。また、航空機騒音、自動車騒音、環境騒音、道路交通振動、低周波音などを対象とした研究、市町村職員の測定技術支援も実施しています。廃棄物・化学物質研究室では廃棄物の減量化、再資源化及び適正処理に関する調査研究とダイオキシン類などの化学物質の環境影響に関する調査研究を行っています。
 研修室で放射能と放射線の関係、福島原発事故前後の環境放射能モニタリングについて学習した後、環境放射能測定棟、ゲルマニウム半導体核種分析装置などの見学を行いました。福島原発事故前よりモニタリングポストによる空間放射線量や大気降下物等の放射線量を測定しています。事故後は一時的に線量が高くなりましたが、現在では事故以前をわずかに上回る程度(約0.01マイクロシーベルト毎時)まで低下していると、調査結果について説明がありました。(県ホームページで県内8か所のモニタリングポストによる空間放射線量の測定結果を見ることができます。)参加者からは「説明もわかりやすく、モニタリングポストの位置が確認できました。地道な測定が継続される大切さがわかりました。」、「楽しく勉強できました。これからもデータからの分析などきちんと広報し県民がわかるように知らせてほしい。」などの感想がありました。
 再生可能エネルギーの課題や調査を継続する意味など、説明を聞き、施設を見学することでわかったことも多く、有意義な学習となりました。


メガソーラーの概要説明


モジュール


環境研究センターの概要説明


ゲルマニウム半導体検出器の説明


モニタリングポスト
(地上7Mの高さに設置)


定時降下物採取器


自動雨水採水器

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