県生協連からのお知らせ

2014年度 消費者フォーラムin千葉 毎日を健やかにすごすために 食情報を見極める力を!!

 5月27日(火)、千葉市文化センターアートホールにて「消費者フォーラムin千葉」が開催され、全体で420名、生協からも多くの組合員が参加しました。多様化する経済社会の中で消費者一人ひとりがより良い消費生活を送れるように消費者教育及び啓発の推進と、消費者団体の活動成果の発表を通して、団体相互の交流と連携を図ることを目的に、消費者庁が呼び掛けている消費者月間の千葉県における取り組みとして開催されたものです。今年度の消費者月間統一テーマは「つながろう消費者~安全・安心なくらしのために~」です。

 「消費者フォーラムin千葉」は、千葉県と県内15の消費者団体等で構成する実行委員会との共催で毎年開催されており、準備は2月からすすめてきました。実行委員会には、コープみらい、千葉県生協連が参加して準備や当日の参加、運営に協力しました。

 今年度は「毎日を健やかにすごすために 食情報を見極める力を!!」をテーマに開催しました。昨年来、食品のメニュー表示の問題、製造過程での農薬混入事件等があり、「食」への関心が高くなっています。また、メディアを通じて一方的に流されるものをどこまで信じて良いのか、という消費者の選ぶ目が一層大切になっています。このフォーラムでは、「メディアに惑わされない食生活」の教育を提唱されている高橋久仁子先生から、「フードファディズム」とは何か、食生活で留意することは何かを学びました。

 始めに、千葉県から環境生活部生活安全・有害鳥獣担当部長 景山美佐子氏が、実行委員会から千葉県消費者団体連絡協議会会長の和田三千代実行委員長が主催者あいさつをおこないました。

 次に、「平成26年度消費者支援功労者表彰」をおこないました。今年度千葉県からは、2個人2団体が「ベスト消費者サポーター章」を受賞しました。

 第1部は、基調講演「食べもの情報 ウソ・ホント」と題して、群馬大学名誉教授の高橋久仁子氏よりご講演いただきました。

 「食べものや栄養が、健康や病気への与える影響を過大に信じたり評価することをフードファディズムといいます。」、「フードファディズムには3つのタイプがあります。 ①健康への好影響を騙る食品が流行する ②食品に含まれる有害・有害成分の量には触れず、○○に良いと主張する ③食品に対する期待や不安を扇動する」、「健康情報を提供するテレビ番組にも数多くの虚偽や誇張、事実誤認等が紛れています。」、「健康食品で健康は買えない。食品はその味わいをたのしみ、何らかの形で健康に寄与するものです。」、「特定保健用食品の過大な効果を期待するのは禁物です。」、「キャッチコピーではなく、栄養表示を読むことが大切です。」、「摂取量や摂取経路なども考慮しましょう。」などの内容について具体的な事例を出しながら、分かりやすくお話しいただき、私たち消費者が氾濫する情報の中から的確に何を読み解けばよいのか、ヒントを提案していただきました。講演の最後に「食生活の基本は必要な栄養を過不足なく摂取すること、健康の維持・増進に運動・休養・栄養は欠かせないことを忘れないでほしい」と強調され、会場を埋めた参加者は熱心に聞き入っていました。

 第2部は、報告と事例発表をおこないました。

 報告は、千葉県が今年度策定した第2次「千葉県消費生活基本計画」の概要について、千葉県環境生活部生活安全課課長の吉野毅さんが報告をおこないました。

 事例発表の一つ目は、食品業界の取り組み「生活における食の役割と問題点―食品メーカーがそこに果たすべき役割」について、ちばの「食」産業連絡協議会会長の石井健太郎さんが報告しました。

 二つ目は、県民提案事業として実施した「バスで行く、親子で一日農業体験in房総食料センター」について、コープみらい理事の世良仁美さんが報告しました。

 また、ロビーでは消費者団体のパネルが展示され、生協からはコープみらい千葉県本部が「食」を中心に「商品コミュニケーション」の取り組みを展示しました。

講演:高橋久仁子先生


パネル展示(コープみらい)


パネル展示(消費者行政充実ネットちば)

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