県生協連からのお知らせ

千葉県消費生活の安定及び向上に向けた県民提案事業「千葉県消費者学習交流会」
「第40回千葉県消費者大会」開催
テーマ ~くらしをより良くするための視点を探り自立した消費者をめざす~

 消費者団体千葉県連絡会では、2月17日(金)、千葉市生涯学習センターホールにおいて、第40回千葉県消費者大会を開催しました。143名が参加しました。30代・40代の若い世代の参加者も多くみられ、熱心に学習する姿がありました。

 内容は以下のとおりです。

1.講演 「くらしをより良くするための視点から経済の問題を考える」

講演では、暮らしと経済研究室の山家悠紀夫氏の「くらしをより良くするための視点から経済の問題を考える」をテーマに、日本の経済が消費者の暮らしにどう影響を与えてきたのか、様々な調査結果の数値を分析することで、今後の対策について提案していただきました。最後に、今後の方向として「まず、暮らしを良くすることを第一に考える、暮らしをよくすれば、日本経済全体も良くなる。そのために、賃金の上昇など労働環境の抜本的改善を図る、社会保障制度の拡充を図る、地方経済の再建を図る、アジア諸国との協調を図る。日本の経済社会はもっと良くなる力をもっている。」と、まとめられました。

参加者からは、「グラフや表を資料に入れてくださり、説得力があり、わかりやすかった。」「実態がよくわかり、デフレ脱却は難しく、雇用も暮らし向きも悪化している状況であることを知りました。日本の経済状況を認識できたことが参考になりました。」「くらしをよくするために、経済をもっと知って政府の政策も理解できるようにしなければいけないと思いました。」などの感想がありました。

2.報告 「千葉市の消費者被害の現状と対策」

千葉市消費生活センター相談員の松井美知子氏からは、「千葉市の消費者被害の現状と対策について」報告いただきました。

千葉市消費生活センターの役割について、最近の被害状況について、特に光ファイバー(光回線)に関する被害などについて報告をいただきました。まとめとして「迷ったら、買わない。また、一晩よく考えてから購入をどうするか決める。クーリング・オフ制度を知る。前払いはしない。」ことが被害にあわないために大切だと強調されました。参加者からは、「光回線の法改正など、最新の情報がわかりよかったです。」「なんとなく知っていた返品特約制度について改めて聞けて良かったです。知らなかった制度をもっと詳しく知りたいと思い、自分でも調べようと思いました。」「契約を迷ったら、契約しない―簡単なようでむずかしいのだろうと思いました。高齢の親に聞いてほしい内容でした。」などの感想がありました。

3.交流「消費者団体の活動報告・交流」

消費者団体千葉県連絡会の会員団体から、今年度の取り組みについて報告がありました。報告のテーマは以下のとおりです。

団体名 活動報告の主なテーマ
千葉・茨城公団住宅自治会協議会 安心して住み続けられる公団住宅を公共住宅として守る活動について
新日本婦人の会千葉県本部 学校や地域とのかかわりを大切にした活動などについて
千葉県民主医療機関連合会 地域で無差別・平等の「地域包括ケア」をもとめて、医療・社会保障の問題に取り組んでいることについて
千葉県商工団体連合会 消費税の問題、いのちと健康を守る活動、憲法を考える取り組みなどについて
千葉県職員労働組合 地方自治を守る取り組みについて
千葉土建一般労働組合 「安心安全な家づくり・まちづくり」を運動の柱の一つとして活動していることについて
千葉県母親連絡会 「生命を生み出す母親は生命を育て生命を守ることを望みます」という理念に基づいた活動などについて
千葉県生活協同組合連合会 国と地方の消費者行政強化をめぐる状況と取り組みについて

 参加者からは、「命の平等ならびに消費税増税の重みなど、実状についての活動されている団体のお話が聴くことができ考えさせられました。」「もっとふだんから自分のこととして、勉強しなくては大変なことになりそうだと思いました。」などの感想がありました。


講師:山家悠紀夫氏


報告:松井美知子氏


会員団体の活動報告


熱心に学習する参加者

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